手抜き餃子発言とSNS

はじめに

家電小僧のサイトにお越しいただきありがとうございます。

この記事は10分ほどで読める内容になっています。

最近SNSやメディアで見かけた【手抜き餃子】発言について考えてみたいと思いますので、皆さんどうぞお付き合いください。

初めて聞かれた方もいると思いますので事の発端を少しお話させてください。

ふとSNSで見かけた記事にこうありました。共働きで奥さんが夕飯に冷凍餃子を出して、それを子どもさんが「美味しい!」というところまでは普段見かける光景だとは思いますが、それについてご主人が「これは冷凍餃子なんだよ」と子どもさんに伝え、奥さんには「これは手抜きだ」と言ったため奥さんがSNSに投稿して皆さんの意見を求めた事から始まりました。

これについてメディアが取材して分かった世の中の意見はさまざまで、「唐揚げも手抜き」とか「素麺も手抜き」更には「揚げるだけや茹でるだけ、焼くだけなどは全部手抜き」という意見も出たためタレントや番組進行役などからもバッシングが出るほどになりました。

世の中には色々な人がいます。十人十色とは昔からよく言われたものです。しかし、ここでいう人それぞれと今回の内容は毛色が違うのではないでしょうか。その辺りについて家電小僧が恐縮ながら考えを述べたいと思いますので、よろしければどうぞお付き合いください。
この記事を読むことで家事とは、料理とは、そしてパートナーとは何であるかを今一度考えていただけたら幸いです。

手抜き餃子という発言について

まず手抜き餃子についてお話させてください。冷凍餃子を夕飯に出すのは、そんなに簡単な事でしょうか。私が仕事で疲れて帰ってきた後に冷凍餃子(今回は焼く場合)を作る場合について考えてみます。

1 始めにフライパンに油を敷き温めます。

2 温まったら火を弱めて餃子を並べ、お水を適量入れます。

3 蓋をして強火で水気を飛ばす感じで蒸し焼きにします。

4 水気が全てなくなったことを確認して焼き目がきつね色になっていたら出来上がりです。

ザっと4工程なので簡単だと思っていませんか?普段料理している方でも手間ですよ実際。それが普段料理していない方なら尚更問題発言です。

まず1ですが、奥さん火傷しますよ?そういうこと考えたことありますか?これはお肉を焼く時でも言えることですが、それは気が付いたら代わって焼いてあげるぐらいでないと。それが思いやりではないでしょうか。

次に2ですが、お水入れるの理解されてますか?水を入れすぎたらパリッとはいきませんよ?もちろん水入れるの?という意見は論外です。

そして3ですが、どのくらい焼けているかの確認もしっかりしないと、焼けていなかったり焼きすぎたりするものなんですよ。

最後に4ですが、きつね色になったかなーって確認する際も蓋を開けたとたんにバーッて熱い蒸気が噴き出すんですよ?奥さん火傷しますよ?そういうことです。

ここまでの工程を経てやっと食卓に上がってくるのが手料理なんです。レンジでチンと一緒にされたらたまったものではないですよ。

もう一度考えてみてください。
疲れて帰った後に油・水・火加減・焼き加減きちんと見る余裕ありますか?あるとしたら、それは仕事で疲れてないか、まだ他人事なんですよ。

手抜き唐揚げという発言について

では唐揚げはどうでしょう?こちらの手順は割愛します。唐揚げについても各工程を経て食卓に上がってくることを考えてみてはどうでしょう。揚げるだけというのは安直で無神経な意見と言わざるをえません。

揚げるだけと回答する方にぜひ言いたい。「ああー疲れた。揚げるだけの唐揚げ作ってー」。きっと激怒するのではないでしょうか。いえ、作り方を知らないかもしれません・・。

鶏肉に衣をつけないといけないんですよ、そして高温の油で揚げる(フライパンで作る唐揚げは今回は省きます)際にやっぱり油に気を付けないといけませんし、火が通ったかどうか確認も必要なんですから、そりゃもう危険ですよ。こちらも奥さん火傷しちゃいますよ。

「揚げるだけ」なら代わりに揚げてあげてください。きっと喜ばれる・・いや、そういうご主人の揚げる唐揚げは半生で病院行きになりそうなので勘弁です。

ジャンクフードにあるからとか、総菜で買ってきたらレンジでチンってしてるから一から作る大変さが分からないんですよ。ジャンクに手を出してるから、そういう無神経な発言をしちゃうのでは?と疑ってしまいます。

ぜひ機会をつくって奥さんや子どもさんと一緒に唐揚げを一から作ってみてください。きっと考えが180度変わっていくと思いますよ。唐揚げは全然手抜きじゃないですよ、むしろ大変です。
もちろんフライパンで揚げない唐揚げも、食べやすい大きさに切ったり、袋に入れてシャカシャカしたり、焼き具合を確認する必要があるため手間です。

手抜き素麺という発言について

そして素麺ですが、ツルっとのど越しが良くてサッと食べられるためか簡単手抜き料理と間違えたのでしょうか。思いを巡らせるとか思い描くとか想像力の欠片も無い意見ですね。お店にある素麺を買ってきて袋から出して水にでもつけたら食べられるとでも思っているのでしょうか。

素麺の場合、まず大きな鍋で茹でる必要があるため、鍋に水を入れる際にまず重労働になります。奥さんの腕っぷしを鍛えるつもりがないなら代わりにしてあげましょう。

次に火にかけて茹でていくわけですが、茹で時間もさることながら茹で上がってからがまた大変です。大きい鍋の熱湯を捨てて冷水にさらすんですよ。ここでも鍋から熱湯を捨てる際、冷やす際に火傷の危険性が出てきます。そういう事を少しは考えてみてください。

詰まるところ全て危険も付き物だということです。それを今回のお話のように仕事から帰ってから細心の注意を払ってしているのなら大変なことだとお分かりいただけたことでしょう。共働きでなくても家事や育児、ご主人の様子伺いなど奥さんは何かと気疲れします。

全ての料理に言えることは手作りである以上、人の気持ちが入っているということです。

SNSやメディアでの発言について

SNSでは各人が思ったことを言える反面、不快な思いをしたり傷ついたりすることも多々起きています。そしてかけがえのない命を絶つ人も出てきています。そうした事も踏まえてSNSやメディアでの発言について決して他人事で済ませるのではなく自分ならどう接しているだろう、自分はどう感じて日々過ごしているだろうと思いを巡らせてみる事が大切なのではないでしょうか。

内閣府や調査会社が実施したデータによれば昨年2019年の世論調査では男性は仕事、女性は家事という昔気質の風潮は社会の動きを反映してか賛成派が少なくなって6割以上の人が共働きを推奨しています。だとしたらお互いに思いやりをもって接する事がより一層必要になっていくのではないでしょうか。

まとめ

今回の件は料理について手抜き餃子や手抜き唐揚げと言った事から始まりました。自分で作っていないのであれば、まずは作ってくれる事に感謝し、その人を労って、そして食事をいただく際に「命をいただきます」という言葉を噛みしめながら、食卓を囲む時間があるならば、そのことに感謝しませんか。苦手なものや嫌いなものがもし食卓に出た場合も、異国の地ではこの食事さえも食べられない子たちがいる、このスープ一口でも分けることができたなら、そう思いを馳せた時、残そうとか、捨てようなどとは思えないはずです。

あ、少し話がそれましたね。一番言いたいことは他人事にせず時に思いを馳せ、身近な人に感謝・労いを忘れずにいましょうということです。少なくとも私が食事する際には、そうした事を思い描きながら頂いています。

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