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写真はイメージです。

最近視聴率が低迷だと揶揄され続けているTV業界、そんな不況下にあって特番も組まれ、2週連続でなんと平均視聴率15%超えという数字を叩き出しています。

そんな、まだまだ続く鬼滅ブームの最中で温泉旅館や施設が話題になっていますが、今度は聖地巡礼ということで、鬼滅の刃作者の吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの出身地である九州で、しかも主人公の名前に因んだ3つの神社が注目され始めています。

その3社とは福岡県太宰府市にある宝満宮竈門神社、福岡県筑後市にある溝口竈門神社、大分県別府市にある八幡竈門神社です。

宝満宮竈門神社は九州で最も登山客が多いと言われる宝満山の麓にあり、644年に「鬼門封じ」として建立され、1,300年以上もの長い歴史を歩んできました。

主祭神に玉依姫命(たまよりひめのみこと)をお祀りしていることから、古くから「縁結びの神」として広く信仰され、男女の縁のみならず友人、仕事、自然との関わりなど、あらゆる良縁にきくとされています。

また、大宰府政庁の鬼門除けとして厄除けなどの信仰も篤く、現代でも人生の節目を迎えた方々などが参拝に訪れています。

そして宝満山は古くから修験道として使用されていて、現在でも山伏が修行を行う場所でもあり、修験者である山伏は「市松模様」の装束を着ていることから炭治郎の羽織の柄を思い浮かべる人が多いということです。

溝口竈門神社では平成15年に筑後市の無形民俗文化財となった千燈明祭が毎年9月に開かれます。

千燈明は、享保17年(1732年)に始まったと言われ、高さ約20mの櫓に火が灯ると、南北朝時代にこの地区にあったとされる溝口城の天守閣が浮かび上がります。

五穀豊穣と疫病退散を祈って、矢部川で禊神事が行われ670以上もの燈明に火を灯し、矢部川と神社を3往復します。

神社近くの楼門前にある2本の大楠は「夫婦楠」と呼ばれ幹回りは8.25mと8.4m、高さ30mもあり、樹齢は推定ですが650年と言われています。

他にも溝口竈門神社では市の観光協会と地域活性化コスプレイヤーなどが協力して「鬼プレ」という鬼滅の刃ファンのためのコスプレイベントなども開かれたことでも話題になっています。

八幡竈門神社には言い伝えがあり、昔、人里に鬼が住んでいて夜ごと現れては人を食い殺し暴れまわっていたということです。

そこで村人は八幡様にお祈りし、鬼を追い払ってもらえるよう頼みこみました。

そして八幡様が鬼に「一晩で100段の石段を作ってみよ、それができれば生贄を差し出すが、できなければ二度と里には現れるな」と鬼に約束をさせました。

鬼が99段作ったところで夜明けとなり、鬼は慌てて逃げ出したという言い伝えです。

「鬼滅の刃」に登場する鬼が日光に弱いことも酷似していますが鬼と八幡様のやりとりが、また興味深いものです。

余談ですが、こちらの石段は現在もあり、始めのうちは丁寧に作られていますが最上段に近づくにつれて、雑な作りになっているそうで、鬼が慌てて作った様子が浮かびます。

それから八幡竈門神社という名前ですが、全国でも珍しい三十六神を祀る神社で、三十六神目を祀った際に八幡竈門神社という名前になったそうです。

いずれにせよ3社が鬼滅の刃の影響を受けたにせよ、それぞれ由緒ある神社ということは間違いありません。

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