川邊健太郎(かわべ けんたろう)Zホールディングス株式会社代表取締役社長CEO、ヤフー株式会社代表取締役社長CEO、一般社団法人日本IT団体連盟代表理事
出澤 剛(いでざわ たけし)LINE株式会社代表取締役社長CEO 以下は敬称を省きますことをご了承ください。
この二人がタッグを組んだ昨年の衝撃は大きかったことと思います。
元々韓国主体の事業を日本で飛躍させている出澤 剛を皆さんご存じでしょうか。
元ZOZO社長の前澤さんや元ライブドアの社長堀江さん辺りはご存じですよね。
ですが、実はこちら出澤 剛さんも当時堀江さんたちの会社オン・ザ・エッヂに触圧されて関わった人物でもあります。
その出澤 剛さん曰くそう遠くない未来にGAFAと同じ土俵で戦うという野望があるそうです。
ちなみにオン・ザ・エッヂは堀江貴文と有馬あきこが創業した会社で、堀江さんの話は巷に溢れていますが、有馬さんは如何でしょう。
有馬さんは相手との関わり方を考える商売、堀江さんは事業の成長と拡大を目指すビジネス、その視点の違いが二人の袂を分けていきます。
こういった話は前述前澤さんや出澤がメディアで仰った「結婚は自由を妨げる」といった理由で結婚しないという内容と同じで人としてどうかという話とビジネスは、こうあるべきだという視点の違いでもあると思います。
有馬さんは堀江さんと袂を分かち違う道を進み、堀江さんはライブドアを立ち上げましたが、後に退任、そして前述の出澤さんが後の社長となります。
有馬さんはその後人脈から仕事を得る形で事業を続け、現在も「自分が関われるのは20人前後」という言葉通り内容重視の商売をされています。
こちらについては接客をしてきた私にとっても大変好感が持てる重たい言葉ですね。
人は多くの人と関われますが、きちんと向き合うことのできる人と捉えた場合、思いのほか人数は制限されるという事です。
多くが大事ではなく内容が大事、これは記事を執筆する際にも大切なことだと思いながら、接客と違い執筆では安直な方向に流されがちな私自身も考えさせれることです。
話が大きくそれましたが、このように堀江さんや、そこに関わる人たちがIT事業に大きく関わってきたことも忘れてはならない事実です。
そしてもう一人決して忘れてはいけない日本人がいます、それがソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長、福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役オーナー、公益財団法人自然エネルギー財団会長である孫 正義さんです。
孫さんのソフトバンクグループと韓国のNAVER(韓国最大手の検索会社)が事実上LINEを動かしていますので、もし孫さんがM&Aを加速させNAVERをも取り込めば、GAFAにも大きく近づくことになると思います。
孫さんは昔から商売をする方で1981年創業の日本ソフトバンクは当時の「Oh!PC」や「マイコンBASIC」といった雑誌でもよく見かける会社でした。
ソフトの流通、販促では日本ソフトバンクは80年代筆頭だったのではないでしょうか。
その後移動体通信やインターネット事業に参入していき様々な事業を手掛けてきた孫さんも「商売」を大事にする方のはずですがZOZOの元社長前澤さんからZOZOを引き継ぐ際(自前の風呂で商談したとのこと)前澤さんが結論を先延ばしにしそうなところを「トップ同士の話なんだから即答してくれ」 などは些かビジネスらしくスパッといったように感じました。
世間ではM&Aを進めて焦るソフトバンクグループという話をよく見かけますが、商売とビジネスの違いで考えると孫さんは「地位や名誉じゃなく誰かに感謝される」そんな大事な人の志を念頭に置いた商売を今も忘れず実行されることを望みます。
フォーブス誌で2020年の日本国内長者番付が発表されていますが、2位で孫さんの名前もありました。
80年代と変わらず今も日本の未来を思い描く孫さんの次なる手に注目です。