
一つのことを極めていくこと自分の道を突き進むこと、それは素晴らしいことです。
一芸に秀でるとか我が道を行くとか、どれも魅力的に映りますよね。
ただし、こうした道を究めていくとか、貫いていく過程で多くの方が忘れてしまう事。
それは周りを顧みないという事、そして世間で起きた様々なことについても軽んじて、
自己判断で決めつけてしまうという事です。
道を貫くことも立派ですし突き進むことも大いに結構です、それが結果につながりやすいので。
しかし決して忘れてはいけないのは、それは自分だけで成しえることじゃないということ。
自己満足の行きつく先は孤立であり尊大でもあるということ、それは得てして不幸を招きます。
周りを都度気にしていたら先に進めないでしょう、世間で起きる一つ一つに思いを馳せていては、
自分の為すべきことが疎かになってしまう危惧は私もよく理解できます。
だからといって周りで起きている事、身近で起きていることに目を背けて耳を塞いでいては、
必ず人としての視野は狭くなっていきますし、関わる人たちへの感謝の気持ちも忘れがちです。
物事を究め突き進んでいくことは他人事にすることも多くなりがちなので、究めていくこと、
探究していくことを生業としている方こそ周りに目を配るちょっとしたゆとりや、
気遣いができる人になって欲しいものです。
道を究めそして他人にも配慮できる人、それは個人の意識次第で実現可能な範疇だと思います。