はじめに
いつも家電小僧にお越しいただきありがとうございます。
本日は趣向を変えて校正テストを作成させていただきました。
最近ではWEB上でも無料で文章の校正ができるツールやサービスも増えてきました。
しかし残念ながら文脈や語彙以前に誤字や脱字さえまだまだチェックしきれないのが実情です。
そうした校正への社会意識がより一層高まる状況を踏まえて現場で校正に携わっている方々の自己判断や社内教育の一環、校正従事者を見つける際の判断材料としてこちらの校正テストをご活用いただけましたら幸いです。
校正者に求められる注意力や知識などを問う資質5問と実際に校正現場で必要となる実践での専門知識や経験則などを問う実践5問の合計10問ほどご用意いたしました。
校正は赤ペン1本から始められる仕事でもありますが世の中のさまざまなサービスや事柄を幅広く知っていく好奇心や探究心なども必要ですし言葉や言い回しも時代と共に正解が移り変わっていくため何歳になっても完全な校正というものはできないでしょう。
いつまでも勉強いつまでも疑問をもって事柄に接していくことが何より大切なことなのです。
前置きが長くなりましたが誤字脱字が多いとせっかく素晴らしいサービスやサイトを公開しても敬遠されたり軽視されることもあります。
最低限ご自身で見直して目立つ誤字や脱字だけでも直していくことで安心して読まれるようになります。
拙い文章で申し訳ありませんが校正に関しては経験則に基づいて厳しく作成しましたのでぜひご一読ください。
※誤字、エラーは一つの問題に対して一箇所のみです。
校正の資質を問う5問【制限時間5分】明らかな誤字のみ
かなり甘めで1問に対して1分として5問で5分とさせていただきます。
第一問 行きつけの定食屋で坦々麺が大好物なおじいさんが今日も担々麺を食べている
第二問 緑日に祭りの出店で綿菓子をほおばる姿を見ていたら自分の昔を思い出した
第三問 久々に里帰りした際に手堀りしたさつまいもで焼き芋をすると感慨深い味がした
第四問 DVDで映画を観ていたらTVが壊れてしまったので今日ブルーレイ内臓テレビを購入した
第五問 記録より記億に残る人になれるようにとは言うものの何をどうすれば良いのだろう
校正の資質を問う5問【解答】
第一問 坦々麺→担々麺が正解です。昔は担いで売り歩いていたから手へんと覚えましょう。
第二問 緑日→縁日が正解です。緑と縁は書体によってさらに似てくるので注意しましょう。
第三問 手堀り→手掘りが正解です。手で掘るので手へんと語彙で覚えましょう。
第四問 内臓→内蔵が正解です。月へんは基本的に臓器です。月の有無に注意しましょう。
第五問 記億→記憶が正解です。心に関する事柄なので心から変化したりっしんべんになります。
このように見た目もよく似た漢字が多いので注意力などが必要になってきます。
上記の問題を制限時間内に三問以上正解できれば資質はあるのではないでしょうか。
もちろん校正に従事している方たちは全問正解であって欲しいところです。
余談ですが上記の問題は全問WEBでの校正チェックツールではスルーされたものです。
そうしたことからも語彙や言い回しも含めてまだまだ人によるチェックが必要だと感じます。
校正業務での即戦力を問う5問【制限時間5分】
実際の校正業務で必要な知識や経験則が必要な問題を用意しました。
第一問 スーパーで酒粕(税抜き600円 税込660円)を自宅での飲食用に購入。
第二問 オロナミンC(税抜き100円 税込110円)とリポビタンゴールド(税抜き200円 税込220円)を購入。
第三問 GReeeNは全員本業の歯科に支障が出るのを避けるために顔出ししないスタンスをとっている。
第四問 CALENDERでは日付、曜日はもちろんのこと六曜の確認が必要な案件も存在する。
第五問 石見三田とも呼ばれる島根の大田市(おおたし)は日本海に面している。
校正業務での即戦力を問う5問【解答】
第一問 税込660円→648円が正解です。酒粕は食用であれば軽減税率対象、家畜用であれば対象外です。
第二問 税込110円→108円が正解です。リポビタンゴールドは第三類医薬品のため軽減税率対象外です。
第三問 GReeeN→GReeeeNが正解です。e=4人、ロゴでは18(良い歯)として18度の角度になっています。
第四問 CALENDER→CALENDARが正解です。英語ではEだと思いがちですがAが正なので注意しましょう。
第五問 おおたし→おおだしが正解です。正式名称については郵便番号サイトなどで必ず確認しましょう。
これは一部ですが税率に関することや権利関係に関すること、歴史に関することや芸能に関することなど、列挙すればキリがないほどなので、常に好奇心や確認する意識をもって日々生活することが校正業務に必要な資質や日々の業務に活力を与えていくのではないでしょうか。
好き嫌いではなく知っていれば何かチェックする際に役立つという意識をもって視野を広げていくことも大切なことです。こちらの即戦力を問う5問を普通に正解できる方なら校正業務を任せても良いかと思います。
締めのご挨拶
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
私の経験則より可能な範囲の知識から抜粋して校正テストを作成してみました。
こちらは校正に関係する業務に携わる方々はもちろんのことWEBサイト作成やブログの執筆をされる方々にも参考にしていただきたい内容です。
日々どこか文字が間違っていないものか言い回しがおかしくないか、そうした疑問を常に持ち続け誤字や脱字を見つけてみてください。
日常に溢れているメディアのあちこちで誤字や脱字があることに気づくようになるでしょう。
そうすれば普段からもっと間違いやエラーに気づけるようになっていきます。
今回の記事が皆さんの日々の業務に少しでもお役に立てれば幸いです。